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「中古物件を買って大失敗!」後悔しているポイントについてわかりやすく解説!
2023年12月28日
新築物件に比べて割安であることから、中古物件に注目する方が増えています。
しかし、実際に購入してみると「思っていたのと違う」と感じ、後悔している方も少なくないといいます。
いったいどのような面で後悔しているのでしょうか。
今回は、中古物件を買って後悔した事柄について、設備面・周辺環境面・資金面から見てみることにしましょう。
設備面での後悔
新築物件と違い、中古物件は設備について注意しなければなりません。
ここでは、老朽化・間取り・住宅性能の3つの点の後悔について解説します。
設備が老朽化していた
中古の物件を購入した場合、物件に付属している設備が老朽化していることも少なくありません。
エアコンや換気扇など、取り換えれば済むような設備の老朽化であればまだよいのですが、物件の根幹部分ともいえる水道管や排水管の老朽化は無視できない問題です。
水道管は材質によって耐用年数が異なるため、材質によっては中古物件を購入した際に限界を迎えている可能性があります。
現在使用されていない亜鉛メッキ鋼管や、比較的最近まで使用されていた塩化ビニルライニング配管などは他の素材に比べると寿命が短いため注意が必要です。
下水道を使用していない地域であれば、浄化槽で下水処理を行っている物件もあります。
浄化槽は年に一度の清掃が必要で、寿命が20年ほどであるため、物件購入時に交換が必要な可能性があります。
間取りが使いにくかった
毎日生活するうえで重要となるのが部屋の間取りです。
購入して家具を入れ、実際に住んでいると動線が悪く使いにくかったといった事例もあります。
中古物件を購入する際は、家事導線や生活動線を考え、入居後の生活をイメージする必要があります。
購入後に間取りの使い難さで困った際は、大規模なリノベーションを検討したほうがよいかもしれません。
耐震性や断熱性、気密性に難があった
住宅性能面で後悔している方もいます。
築年数が立っている住宅であれば老朽化が進んでいるため、耐震性に問題がある可能性があります。
断熱性や気密性が低い住宅の場合、夏は暑く、冬は寒すぎると感じるかもしれません。
こうした性能が低い住宅の場合、結露によるカビの発生も心配されます。
住宅性能の低さは、生活するうえでの満足度を引き下げる要因となります。
中古物件を購入する際は、費用だけではなく最新の耐震基準を満たしているか、断熱性や気密性の等級がどのくらいかについて、確認する必要があります。
周辺環境面での後悔
物件そのものに問題がなかったとしても、周辺環境に問題があるケースもあります。
環境面での後悔について、みてみましょう。
アクセスが不便
住宅の価格や性能にひかれて購入したものの、交通アクセスが思いのほか不便という物件もあります。
徒歩圏内で買い物ができるスーパーがなかったり、病院や学校から遠かったりと生活に必要な場へのアクセスが不便で後悔しているケースが見られます。
地図上では近くに感じた施設も、実際に歩いてみるとかなり遠く感じることもあるかもしれません。
購入予定の物件から、駅や学校、病院、スーパーなどまでどのくらいの時間がかかるのか、実際に歩いて確認したほうがよいでしょう。
騒音や隣人トラブルで後悔
近隣住民や道路周辺の騒音が気になると後悔する方もいます。
隣人トラブルの中でも要注意なのが境界線に関するトラブルです。
隣家の樹木の枝が張り出していたり、塀やフェンスなどの外構設備を作る際などに隣人との話し合いが上手くいかず、トラブルになるケースがあります。
交通量が多い道路のそばに住んでいると、思いのほか騒音が気になるかもしれません。
購入する前に境界線のトラブルの有無や、騒音について注意しておくと良いでしょう。
資金面での後悔
物件購入やリフォームの費用について後悔している方もいます。
資金面での後悔についてみてみましょう。
リフォーム費用が高くついた
中古物件でよくみられる後悔の一つに、思いのほかリフォーム費用がかさんだというものがあります。
前の所有者の管理状況によっては、住宅が大きく傷んでいる場合もあるため、リフォーム費用がかさむケースも少なくないのです。
表面的には見えにくい配管や壁内部の腐食などがあると、リフォーム費用も高くなりがちです。
リフォーム費用が高くなれば、中古物件を買ったメリットが想定以下となるかもしれません。
中古で購入する場合は、購入費用だけではなくリフォーム費用も計算に入れて購入しなければなりません。
無理なローンを組んでしまった
中古物件の平均価格はおよそ2,700万円です。
新築物件に比べて安いとはいえ、決して安価な買い物ではありません。
そのため、ローンを組んで長期的に支払うことになりますが、無理な返済計画を立案してしまい、資金繰りに行き詰まるケースがあります。
転職やボーナスのカット、子どもにかかる費用の増加などによりローンの支払いが重荷になってしまうかもしれません。
中古で割安だからと返済を甘く見ず、新築物件と同じように慎重な資金繰りと返済計画の立案が必要なのです。
まとめ
今回は中古物件を購入して失敗した事例を紹介しました。
新築物件に比べて中古物件は割安ですが、それでも平均2,700万円という高額な買い物です。
一生を左右するレベルの買い物であることを踏まえ、新築と同じくらい慎重に資金計画を立案し、新築以上に入念に調べ上げ、割高な物件を購入しないよう気を付けなければなりません。